In The Rain
11月17日
時間は何も言わずに静かに流れ、朝は無意味に必ずやってくる。
ヨウコとヒカルは朝早くに出て行った。
とりあえずの荷物だけ持って出たのだろう。
ウチの中は昨晩とほぼ変わりなかった。
ただ1つ、テーブルの上の離婚届を除いて…。
荷物をヨウコに頼るのはやめて、行き先近くの営業所止めで荷物を送った。
ミクは先日渡したスペアキーで車に荷物は積んだようだ。
後は簡単な荷物と自分達だけ……。
ボクは僅かな家族生活を思い出しながら、残りの時間を過ごした。
振り返ると笑顔だった日々しか思い返せず、ヨウコとヒカルのおかげで自分が幸せだったを再認識させられた。
16時45分…
カギをポストに落としてボクは家を出た。
カギが指先を離れる直前まで思う事はあった。でも、どちらにしても、きっと後悔はする。なら、愛する人を選ぶ。
ボクは振り返る事なくRAV4に乗り込んだ。
「ミクはまだか…。」
後部座席までくる荷物に圧迫感を感じながら…、ミクが来るのを待った。
17時00分…
17時30分…
ミクから…待ってて…とだけメールが来た。
バックミラーをマンションの出入り口に合わした。
17時45分…
ミクが小さいスーツケースを引いて出てきた。
ボクは車を降りてミクを迎えた。
「ゴメン、遅くなって…。」
「いいよ。大丈夫?」
「届は出したし…、大丈夫だよ。」
「行こうか…」
「うん…。」
ボクは車に乗って、エンジンをかけた。
ヨウコとヒカルは朝早くに出て行った。
とりあえずの荷物だけ持って出たのだろう。
ウチの中は昨晩とほぼ変わりなかった。
ただ1つ、テーブルの上の離婚届を除いて…。
荷物をヨウコに頼るのはやめて、行き先近くの営業所止めで荷物を送った。
ミクは先日渡したスペアキーで車に荷物は積んだようだ。
後は簡単な荷物と自分達だけ……。
ボクは僅かな家族生活を思い出しながら、残りの時間を過ごした。
振り返ると笑顔だった日々しか思い返せず、ヨウコとヒカルのおかげで自分が幸せだったを再認識させられた。
16時45分…
カギをポストに落としてボクは家を出た。
カギが指先を離れる直前まで思う事はあった。でも、どちらにしても、きっと後悔はする。なら、愛する人を選ぶ。
ボクは振り返る事なくRAV4に乗り込んだ。
「ミクはまだか…。」
後部座席までくる荷物に圧迫感を感じながら…、ミクが来るのを待った。
17時00分…
17時30分…
ミクから…待ってて…とだけメールが来た。
バックミラーをマンションの出入り口に合わした。
17時45分…
ミクが小さいスーツケースを引いて出てきた。
ボクは車を降りてミクを迎えた。
「ゴメン、遅くなって…。」
「いいよ。大丈夫?」
「届は出したし…、大丈夫だよ。」
「行こうか…」
「うん…。」
ボクは車に乗って、エンジンをかけた。