ねぇ、大好き



夕暮れの教室


日直な俺と君


二人きり


日誌にサラサラと文字が紡がれる


女の子って感じの文字じゃなくて


几帳面な整った字



「綺麗な字だね」



きょとんとする君


あぁ、可愛い


笑みが零れる



「ねぇ」


「なに?」



艶やかな唇が開かれる



「大好き」



まるで、日常会話のように紡がれたその言葉


あぁ、なんだ



「俺も、だいすき」



キミが、好きなんだ
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