私立帝誠学園生徒会
重たい鞄に手を引っ張られ、
ふらふらしながら歩いていると
「だから言ってるじゃない!モデルにはならないって!!」
え?
声のする方に目を向けると・・・
さらさらの黒髪、
吸い込まれそうな黒い瞳、
透き通るような白い肌、
毒々しいまでの赤いくちびる
まるで人形のように綺麗な人がいた。
「別に無理矢理頼んでる訳じゃないよ・・・。君がOKするまで僕も待つつもりでいる」
対する男の人も素朴な目、
整った顔の優しそうな人で-
どうしたんだろう
揉めてるのかな・・・
美男美女なのに、
なんて思ってたら女の人と目があった。
うわっ
すいません
わざとじゃないです
通りがかっただけです!
なんて心の中で言い訳しながら急いでその場を離れた。
離れてしばらく歩いていると、
玉を弾くいい音が聞こえてくる。
音のする方へ目を向けると野球部が練習をしていた。
へぇー、
野球部あるんだ
そんなことを思いながら練習風景を見ていると-