キミの心Ⅱ-いつまでもキミと一緒に-
―ガチャッ―


やっと開いたドア。

本当はすぐ開いたのかもしれない。

でも、俺には何分もたっている様に思えた。


―ぎゅっ―


「きゃっ!」


俺は歌音を力強く抱き締めた。


「くっくるしぃ…」


そんな歌音の言葉も無視して。


「はなして…苦しい…」


彼女のささやかな願いも今は聞かない。

…明日からはなんでも聞くから。


俺がもっと力を込めて抱き締めると今度は何も言わずに抱き返して来てくれた。


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