終わりの空は
そして僕らは布団に入った。


向き合ったとき、今までにないくらい杏菜の顔が近かった。


心臓の鼓動はどんどん加速していった。


さっきまでの眠気がどこかえ行ってしまった。



今までとは違う人を見ているような感覚だった。



見れば見るほどに…


「可愛いなぁ…」


気がつくと声に出してしまっていた。


しまったと思った。


杏菜の顔が一気に赤くなった。


心臓の鼓動の音がどんどん大きくなっていった。
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