終わりの空は
「この前までふざけてたのに…」


終わりとはいつも突然やって来る。


そしてその時初めて、何でもない毎日が幸せだったと気がつく。


気付いたときなはもう、あの頃には帰れない。



僕と杏菜は数日後、拓人のお墓参りに行った。



冷たい墓石を目の前に、杏菜の瞳は潤んでいた。


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