終わりの空は
優雅な時間が終わりに近づいてくるにつれて僕はそれを手離したくなくなった。



そして何もかも満たされた今、睡魔が僕を誘ってきた。


それはきっと杏菜も同じだろう。


冷めた体をコーヒーが温め、寒さで吹き飛んだ眠気を温もりが誘う。



「なぁ少しだけ寝てから学校行かない?」


「ダメだよ!」


いつもならダメだろう。


だけど今回はなんだか行けそうな気がした。


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