深淵
 もう少し警戒しなければならないな・・・                            

「さて、そろそろ帰りますか。キョウスケ君の掃除も終わったことですし」                          
「あっ、はい。次はいつです?」                                 
「なかなか強欲ですね。それでは身が持ちませんよ、殺人鬼さん」                              

 そう言ってセカンドは笑い「また連絡します」と言って歩き出した。                            
 それを見てキョウスケもホウキを持って、池にそれを投げ込んで公園から出ようと歩き出した。                            

「キョウスケ君」                            

 セカンドが闇夜に消えてしまったとき、突如シンドウがキョウスケに話し掛けてきた。
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