親 友 は 腐 女 子 ! ?
上靴も履かないまま、体育館へ駆ける。
もう生徒の話し声は聞こえない。
電気の付いていない廊下は何だか怖かった。
体育館も明かりは漏れていなく、薄暗い。
あたしは体育館へ入り必死でタオルを探そうと辺りを見回した。
ピンクのタオル…
ピンクのタオル出て来い…
まるで呪文のように唱えていると、器具庫の側に見覚えのタオルが置いてあった。
「あっあった!!」
目を輝かせ急いで器具庫の側へ駆ける。
ほっと安心の息を吐き、タオルを手に取るとすくっと立ち上がった。
すると、器具庫のドアの隙間から光が漏れている。
先生か誰か居るのかな…
そう思いながらそおっと隙間を覗いてみる。
「…!」
あたしは目を丸くする。
器具庫の中には二人の男子生徒が跳び箱の上で抱き合ったりキスをしたりしていた。
「正也…。」
「んっ…あっ…。」
肩をブルブルと震わせながらその場に静かに立ち崩れる。
「あれっあなたも腐女子??」
後ろから聞き覚えの無い声が飛び込んでくる。