親 友 は 腐 女 子 ! ?
「ほえっ?」
涙目になりながらゆっくり後ろを向くと、
かなり…すごい美少女がニコニコとこっちを向いて微笑んでいる。
「あっ違うみたいだね、ごめんねえ。」
美少女は地面にしゃがみ込み、あたしの頭をぽんぽんと撫でる。
そんな美少女の手は暖かくホッとした。
「取り合えず違う所行こうか!ここじゃ邪魔になっちゃうし。」
すくっと立ち上がりあたしの手を引いて、体育館の出入り口まで歩いていく。
あたしはピンクのタオルで顔を覆いながら美少女の後に着いて行く。
何分かして、タオルで顔を覆うのを止め美少女の後姿を眺めた。
長く栗色の髪は二つに結ってある。
膝上のスカートから見える足は長く細くて今にも折れそうだ。
腕もあたしなんかと訳が違い細い細い手。
「ねえ何で体育館行ったの?」
美少女が振り向きもしないで問い掛ける。
「…タオル取りに行った。」
小さな声でぼそっと呟くと美少女は「そっかあ。」と笑って言う。