◆太陽のごとくあいつは◆



一方、美夏と裕香と美奈は一緒に昼食を食べていた。



美夏が話し始めた。



『ねぇ、二人とも…あたしさ、ベガスに行くかもしれない』



『『ぇ??』』



裕香と美奈の声が重なる。



『この合宿終わったら、ちゃんと結論だそうかなって思ってるんだけど』





『いつ?』


『いつ行っちゃうの!?』




『いや、まだ決まったわけじゃないけどね?

できれば今年中、かな。』




『つか美夏。
まずなんで行くの?目的は?』


裕香が尋ねた。




『いゃ、ラスベガスで強い選手の試合たくさん見て研究して、本格的にビーチバレー教室に入って練習して…』



『でも突然そんなこと言い出したってさぁ』


『そぉだよ。だいたい美夏ママは許してくれるの?』



『それは…わかんないけど。

でもね、友枝さんも一緒に行くの。』




『美夏ねぇ。美夏ねぇはあいつに騙されてんだよ』



晶螺が急に美夏たちの前に立ちはばかった。




『晶螺?』


『あら晶螺ちゃん、『やっほぉ』』



裕香と美奈が手を振った。




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