◆太陽のごとくあいつは◆
開会式が済み、美夏たちの遅刻も全面許され、試合が開始された。
第一試合は友枝・麻美ペアと裕香・美奈ペアだ。
『15-12!!
ゲームセット! 勝者、友枝・足尾ペア!!』
惜しくも第3セットで裕香と美奈は敗退。
『でも、なんか決勝まで残ると毎度スッキリな感じ♪』
『美夏、晶螺ちゃん!ウチらの分まで頑張んなょ!』
サバサバしてるのか、悔いなく終われたのか…
なぜかご機嫌なお二人でした。
さて、次の第2試合は、美夏たちのペアと東京教室の1組。
美夏と同じ年の18の男子ペア。
気は抜けない…
試合開始。
が、開始前から相手ペアはずっと殺気の視線を感じていた。
その元は晶螺だ。
"早くこの試合勝ち進んで、友枝をぶちのめしたい"
というような視線で、異常に殺気立っている。
『おぃおぃ、あいつ年下だろ?
ちょぃ、ヤバくねぇか。』
『知らねぇよ、睨み返しとけ』
『やだよ、取って食われたらどーすんだよ!?』
『お前の脳の仕組みはどーなってる?
それを一番知りたいね。』
などと話しつつも、この相手ペアは試合に臨む。