◆太陽のごとくあいつは◆



『図星か、面食い娘。』




母が口に手を当てて、クスっと笑った。


『そーだったんだぁ~♪


じゃぁ、あたしもお父さんも協力できるじゃなぁい!

ぁぁ、楽しくなりそう♪』






『ぇ!!!?

ぇ、は? な、何がょ???』







母はクルクル踊りながら『お風呂入れてくるわね~♪』

と言って、リビングを出て行った。




『何だょぉ、もう…』




何かまたややこしいことにならなきゃいいけど…









お風呂が沸いた、とのことで、美夏は今浴室。




『はぁぁ~…いい湯加減だぁ~』




なんて言って紛らわせても、やっぱりまだ息苦しくて。


晶螺のことが頭から離れない。



今、この家の中にいるんだょね…

3週間前再開した時は…全然何も感じなかったけど。



今はなんか、同じ屋根の下って思うだけでも息が苦しい…


それに、あたしまだちゃんとしたお礼言ってない。

晶螺がずっと正しかったのに、


あんなに避けたり突き放したりしたこと…謝ってもいない。



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