◆太陽のごとくあいつは◆




が、その後、晶螺が体を洗おうと、腰のタオルを取ったときなんか、目をつぶって、壁の方を見たり…目のやりどころに困った。




お母さん……あんた何考えてんだょぉ~!!!

心の中で叫び続けた。



どうか、湯船に入らないように!

と願いながら…







でもその願いは儚く散り、晶螺はついに湯船に足をいれた。




『~っ!!』




もうだめだっ…




そして、晶螺が全身お湯に浸かったとき…





『…ぇっ!!!?』






なんとも間抜けな声を漏らし、人がいることに気がついた。




するとそこには美夏がいて…





『な……なななななななななんで美夏ねぇ…』



あからさまに動揺する彼。




『ちっ違うの、これはお母さんが…ちょっ、見るなぁ!!』





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