◆太陽のごとくあいつは◆



『そ、そんな、美夏ねぇに謝られるほどのこと、俺…』



『…………』



『…………』






また沈黙が流れた。






パシャっという音がして、


『美夏ねぇ…』




という声が近く感じたので、ビックリして振り返ると、






なんと、次の瞬間晶螺はグッタリ倒れこんでしまった。



『え!!? ちちょっと晶螺!!

ぇぇ~…あたしのほうがずっと長く入ってたのに…?』





やっぱり中身は貧弱かも…?




どうするか…と考えている余地もなく、



美夏は晶螺の腰にタオルを巻き直し、おんぶして晶螺を脱衣場へ運んだ。



そして、タオル地のバスローブをちゃっちゃと身に付け、



『お母さ~ん!!!!』




と、晶螺をおんぶし直してリビングへ向かった。






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