◆太陽のごとくあいつは◆
合宿。
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さてさて、合宿の日がやって参りました。
なぜか現地集合というチープな合宿。
嫌な予感がして、一人で行こうと早めに家を出ようとしたら
案の定、母にとっ捕まり、
晶螺と行くはめになってしまった。
『……。』
電車の中、美夏はただ黙って雑誌を読んでいた。
晶螺はずっと隣で話しかけてきていたが、急に静かになった。
構わず雑誌を読み進めていると、不意に右肩に重みを感じた。
見てみると、熟睡中の晶螺の頭がのっかっていた。
『……~~っ。』
重い。
で、でももうすこしの辛抱。
どうせあと10分くらいで着くんだから。
『ぅ…ん…美夏ねぇ…』
ギク。
晶螺が何か急に言ったかと思ったら、
な、なぁんだ、ただの寝言か。
てか、何コレ…
超意識しちゃうんですけど…??