◆太陽のごとくあいつは◆
叫んだのは晶螺だった。
『……っ』
美夏の肩がビクンとなる。
一瞬少し晶螺のことを怖いと思った。
『なんなわけ!?美夏ねぇ、なんか変だよ。
俺と会ったとき別に昔のままだったじゃん、なんかあったの!?』
少し怯えた顔をしている自分に気づかない美夏。
そんな美夏の顔を見て、晶螺は一瞬はっとなった。
怖くて気まずくて背を向けている美夏の肩に顎を乗せて晶螺はそっと囁いた。
『…美夏ねぇさ、今一瞬俺のことおっかねぇって思ったでしょ?』
ちょっと笑いを含んだ声色だった。
すぐそれにピクっと反応した美夏は、
『なっ、思ってないし!!』
『じゃぁ今までどおりに接してよ。俺、昔のままだよ?』
ほんとかよ…美夏は思った。
『証拠に、中身は昔のまんまじゃん。美夏ねぇより一つ年下のアキちゃんだよ』
確かに…優しいところは変わってない。
ある意味謙虚で臆病なところも変わってないのかもしれない。
『ね?』
晶螺の綺麗な顔が近づいてきたので、
『ぅ、ぅんぅん、わかったごめん!』
ちょっとカミカミだった。