◆太陽のごとくあいつは◆
『ねぇ千佳ぁ!
どこでお昼食べるぅ?あたし焼きそばが食べたいなぁ』
美夏はテーブルに重い鞄を置き、千佳に尋ねた。
すると、バツの悪そうな顔をして千佳は化粧する手を止めた。
『…ぁ、ごめん美夏…。
あたし今日、キャップ…友枝さんに誘われてて』
ぇ…
千佳がなんでキャップと…
なんで千佳だけ??
疑問が美夏の頭の中を飛び交う。
『なんで…』
そう問いかけようとしたとき、
コンコンッ、
『どうした成宮。
もうそろそろ行くぞ。』
さっきのキャップと呼ばれた友枝という男がドアをノックし、部屋に入ってきた。
そしてすぐに美夏と目が合い、
『…ぁ、ひ雛森』
明らかに動揺している様子だった。
何コレ…
どういうことよ…
美夏は嫌な予感がしていた。