◆太陽のごとくあいつは◆
『まったく…昨日何時まで起きてたの?』
『ぇ、ぇぇっと…3時くらい、かな?』
本当はもうちょっと起きてたけど。
『…はぁ』
何だか思いっきり大きなため息をつかれてしまった。
ぇぇい、何だい、あたしが何したってゆーのよ!!
『ちょっと部屋でしばらく休んだら?
どうせあと30分くらいで休憩だし。』
晶螺がそっと美夏の背中に手を廻す。
パシっ
だが、美夏は無意識のうちにその手を阻止していた。
一瞬、晶螺の顔に悲しみがあわられる。
何か言わなくちゃ…
『ぁ、…ゃ、ゃだ。練習は続ける。』
ちょっとぎこちなく美夏は言い、晶螺を鋭い目つきで見上げた。
晶螺は切ない表情から急に真剣な顔つきになった。
『…っ?』
そんな晶螺に、美夏は少し身構えた。
しかし次の瞬間、
『……ぇっ。ちょ、ちょっと』