◆太陽のごとくあいつは◆
『なんで美夏ねぇそんなに警戒すんの?
ポニーテールのままじゃ痛いじゃん。』
ちょっとバカにした感じで晶螺は笑いかける。
む。
この野郎、あたしは年上だぞ、年上!!
バカにしやがったな…
『なっ…あんたが急に意味不な行動とるからでしょ!?』
必死に言い返す美夏の顔はもう真っ赤。
それに構わず晶螺は
『そんなに怒んないでよ…
俺せっかく真面目に美夏ねぇの体調気にしてんのにさ…』
なんて、美夏の長い髪を手にとってそっと頬に当てながら
子供っぽく少しいじけて見せるもんだから美夏は
『………~っ』
更に赤面し、晶螺に背を向けて枕に顔をうずめてしまった。
何だコイツ、何だコイツ、何だコイツ~~~~!!!
あたしをバカにしてんの、この男!
それとも、何、ただの単なるシスコンなの???
『さ、仮眠をとってください』
晶螺は腕を組みながら言った。
何様だアキ坊…
心の中で美夏は言った。