◆太陽のごとくあいつは◆
どちらが。
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その後、
3時ごろになってようやく目覚めた美夏は、晶螺と共に浜に戻った。
ガヤガヤ…
『ぁーれぇ?人が増えてる…』
『ぁぁ、多分東京のチームじゃないかな?
今日ぐらいから参加するって言ってたし。』
美夏の問いかけに、晶螺は頭をかきながら答える。
人が増えるってことは…練習場も狭くなるし、もう二人きりで離れたところで練習できないのか…
と、思うと…ちょっと残念だったり??
…って、何考えちゃってんだあたし。
これは泣き虫アキちゃんだぞ、あたし。
ん、そういえば"言ってた"って言ったよね、アキちゃん…
『?"言ってた"って…誰が?』
『ぅん?ぁぁ、麻美ちゃんっていうんだけど、前東京のコンクールに出場する機会があったときに…』
『ぁ、すみません!!あなたが雛森美夏さんですね?』
隣から咳払いが聞こえ、美夏の名前が呼ばれる。
目を向けると、茶髪の、アイメイクのドぎつい女子が、後ろに手を組んで隣に立っていた。
な、何このギャル…選手、なわけないよね。
が、美夏はすでに嫌な予感が予想できていた。
『ぁ、ええ。そうだけd…』
答えようとしたら、その女子がまた口を開いた。