◆太陽のごとくあいつは◆
『さすがにスゴイよねぇ、足尾麻美!』
『だょねぇ!何しろ東京ミキアートの秘蔵ッ子らしいからねぇ。』
ガヤガヤ隣のペアたちが話している。
へぇ…そうなんだ、あの子…上手いんじゃない。
他のジュニアと比べてもなかなか…
なんであれでアキちゃんのパートナーになれなかったんだろう??
美夏は完全にあの子のフォームに見入っていた。
でもあのフォーム…どっかで見たことが…-----
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今日の練習は6時で早めに終わった。
コーチ同士で色々大会のことなど会議があるらしい。
美夏と晶螺と合宿仲間、そして麻美をひきいる東京ミキアートのメンバーは一緒に夕ご飯を食べた。
ガヤガヤ…
『でわっ!!横浜ヴェール教室と私たち東京ミキアート教室の大会での健闘を祈って!』
『『カンパ~イ!!』』
"健闘を祈って"とは言っても、まだまだ大会なんて先のことだ。
大会はあくまで3週間合宿のフィナーレみたいなものである。
そもそも第一予選まであと5日もある。
『はぁ…』
美夏は不意にため息を漏らした。
なぜなら…さっきから隣の晶螺のまた隣に座っている麻美の視線がまた刺さってくるからだ。
むむむぅ…