◆太陽のごとくあいつは◆



『ヨーグルトって、老化防止にいいんですって!』


なっ…


が、大人気ない美夏は怯まない。




『ぁーらまぁ!!どぉもありがとねー!!オチビちゃン!!!』




笑顔が怖いです、美夏。



麻美がまた口を開いた。


『ねぇねぇみんな!
このすぐそばのホテルにプールがあるんだって♪
設備も整ってるみたいだから、海よりプールってことで、
これからみんなで泳ぎに行かなーい!?』



別にプールでも海でも泳げれば同じじゃない。


ボソリと美夏はつぶやいた。


が、麻美の友達数人が、




『ぁ、あたしパス!』


『あたしもォ』



『ぇ、なんでぇ?』


麻美が聞き返す。



『あたしたちオネエサマと恋バナしたくってー』


『ぅん♪
で、そおぃうことだから!!
菅野くんと二人でいってきたら~ぁ?』



その子たちは何かをたくらむように、ニヤニヤと笑いながら、

お互いの顔を見たりしてクスクス笑っていた。



ぁ…はん。


そぉゆーことかっ。


美夏は納得したか、と思いきや…





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