◆太陽のごとくあいつは◆
『じゃぁ!!!
残念だけど"二人で"!!!』
そう言ってポケンとしている晶螺にひっつこうとする麻美。
が、それを阻止するかのように美夏の元気な声が間に入り込んだ。
『ぁっ、ずるいぞ!
あたしも行く♪
こー見えて水泳は得意なんだからっ。
お話ついでに そっちも教えてあげるね麻美ちゃん!』
もちろん目は笑ってない。
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さて、お話にあったプールに到着。
辺りは薄暗くなってきていて、人も少ない。
結局部屋にいた全員で行くことになったのだが、
『残念!もー閉まっちゃってるじゃん』
先頭を歩く美夏がため息混じりに言った。
そう、綺麗なガラスの扉にはcloseの札が。
『じゃぁ…
このまま帰るのもなんだし、海岸沿いの公園でも散歩して帰ろうっか?』
『『賛成♪』』
美夏のアイディアにみな賛同し、海岸沿いの、植物園に到着。
『わーっ!!!
綺麗綺麗、あのお花ァ!!』
『なんて名前なのかなぁ?』
ミキアートの生徒はテンションアゲアゲで…
ビニールハウスの中にいる管理人のおじさんにチラチラと見られる。
何しろ、もう夜の8時過ぎだ。
今の時間にこの植物園を訪れる人なんていない。