◆太陽のごとくあいつは◆



『美夏ねぇ!!!』


『わんっ★』



振り向くと、犬を連れた小さな男の子が指を加えて立っていた。



『ぁ!!晶螺(アキラ)兄ちゃんだぁ!!』


一人の子供が言った。



『どーしたの、アキちゃん。』


美夏の問いかけに、晶螺という男の子はうらめしそうに答えた。



『ぼ、ぼくもやりたい!!お姫様ぼっこ!』




間違えてるし…

”ぼっこ”じゃないし…




『いいけど!!
そのかわりアキちゃんは家来ね、家来!』



美夏は意地悪そうに答える。


『えぇ~…』



『文句言わないの!!
さぁ、みんな早くやろー?
誰が王子様ー?』





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