◆太陽のごとくあいつは◆
晶螺の顔には余裕がないように美夏には思えた。
どうしちゃったの、アキ坊…
なんか……怖い…
『キスなんか何でもないって言うんなら、ベッドインでもなんでもしてやるよ。
俺だってもう17なんだからな…
男の"やる"ことぐらい…できるさ……-----』
ぇ------------------!!?
ちょ、ちょちょちょっとぉ!!!
美夏は焦った。
『ぁ、ぁぁぁ晶螺…な、に思いつめて、んの…
もっ、もっと…楽に、かんが、え、て…』
声が震えるどころか怖くて声がかすれる美夏。
晶螺が急に顔を近づけてきたもんだから、彼の胸に手を当てて必死に押し返す。
『ねっ、ね…お、おぉ落ち着いてっ…』
が、いくらスポーツ選手とは言え、美夏も男の力にはかなわない。
どんどん晶螺の体が近づいてくる。
だめっ…すごぃ力だ…
ヤバイ、このままじゃホントにベッドインしちゃうぞ!!
晶螺が美夏の肩に顔をのせるようにして、彼女の腰に手を廻した。
美夏をギュっと抱きしめながら、晶螺は震えていた。
…晶螺……---?