◆太陽のごとくあいつは◆
波乱。
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パーティの後、ホテルに戻ってきた二人であったが、
美夏はブタちゃん抱き枕とブランケットをもってさっさと部屋を出て行ってしまった。
『ぇ…』
晶螺はビックリして後を追うと、5つ隣の部屋の美夏の友達・裕香の部屋に入っていった。
裕香は廊下で呆然としている晶螺に気づき、声をかけた。
『ちょっと晶螺ちゃぁん!
こいつ何とかしてよぉ、あたし今日一人でゆったり休みたかったのに!』
『ぇ…あの…ぇぇっと。
み、美夏ねぇ…』
入り口前のソファーに寝そべって寝る支度をしている美夏に晶螺が声をかけた。
が、その先を言おうとする前にあっさりと美夏に、
『はぃ、おやすみアキちゃん。』
『ちょっと美夏ぁ!!わかってんの、あたしたち明日から2次予選への特訓始まるんだからぁ!』
裕香がパートナーがいるシャワールームを指差して言った。
『あたしたちもよ。いーじゃんソファー借りるだけなんだし。おやすみ。』
美夏は素っ気なく対応。
そんな美夏にムッとした晶螺は、
『いったいあんたたちどうしたのよ、今夜のパーティもずっと距離とって…』
裕香の言葉を打ち切るようにして
ダーン!!!!!
とドアを勢いよく閉めて行ってしまった。