◆太陽のごとくあいつは◆
『ほらぁ!!晶螺ちゃん怒っちゃったじゃーん!!!
美夏もそういう嫌味なことするんじゃないわよ、晶螺ちゃんはまだ17なんだからさぁ。』
『………』
『ちょっと美夏ぁ!? 聞いてんの?
何が原因なのよ。2次予選もこの調子じゃ…』
美夏はブランケットを頭までかぶった。
まだ裕香はガミガミ言っている。(当たり前だけど)
"俺がその気になれば…美夏ねぇなんか-----"
晶螺の言葉と真剣な顔つきが頭に浮かんで、一瞬ドキっとした。
まさか貞操の危機にあるなんて言えやしないじゃんっ!!
ぁ~、早く合宿終われ!!
美夏は目をつぶった。
一方で晶螺は凹むに凹んでいた。
これ以上凹むことなんて無理なんじゃないだろうか。
『くそぅ…今夜こそはと思ってたのに…』
深くため息をついて枕に顔を埋めた。