◆太陽のごとくあいつは◆
それを聞いて晶螺は腹立たしく思った。
なんてヤツだょ…
自分の通号しか考えないのか!
くっそぉ~…あんなヤローに美夏ねぇは~…
そこへ、火に油を注ぐように麻美が笑いながら言った。
『そーいえば、先生とオネエサマ随分進んでるみたいだねぇ♪
あのぶんだともしかするとすでに…将来の約束、なんて交わしちゃってたり!?』
キャハっと笑って麻美は自分の部屋へ入っていった。
…麻美ちゃんってあんな腹黒かったっけ???
晶螺は困惑しながら、美夏の様子を見に部屋へ戻ってきた。
入ったら、まずなんて言おうか。
誤った方がいいよなぁ、昨日のこと…
なんて思いつつ部屋のドアを開けると、そこには美夏と…
予想していなかった人物がベッドの横に立っていた。
まさか友枝が部屋までくるとは思わなかった。
まさか自分が敵にこんな形ではちあわせるとは…
晶螺の眉間にしわが寄る。
『ぉ、こんにちわ。お邪魔してるよ』
友枝が不機嫌な晶螺に軽く手を振った。
『…………』
が、何も答えない晶螺。