天国に近い場所
うざ
二人を置いて、さっさと先に自分の席に着く。
「あ〜ん、志乃チャン待ってよぉ〜」
美優とやよいは、私を追い掛けて来て、私の席の周りに群がる。
そして二人ともカバンから鏡を出し、髪を整え出した。
「トシはやっぱカッコイイね♪」
何処が!?
私はあいつ大嫌い。
「ウンウン♪トシがクラスでNo.1なんじゃね?」
ないないないないない。
「ところでさ~今日カラオケ行かない?」
やよいがリップを唇に塗りながら言う。
「いいねぇ♪志乃チャンも行くでしょ?」