天国に近い場所
「志乃!」


龍美が私の体を起こし口に貼られたガムテープを剥がし、手足のロープも解いてくれた。






「りゅ、龍美。あのさっ……」

「このバカっっ」

「痛っ…」



龍美は大声で私を怒鳴り、私のオデコに頭突きをした。






「だから俺から離れんなって言っただろ!なんで1人で外なんか出たんだよ!あ!?」


こ、怖い……



「あ、あのね…冷凍庫開けたら、ソースがなくて…‥龍美起こそうと思ったんだけど、気持ちよさそうに寝てたから…起こせなかった‥」
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