天国に近い場所
慌てて胸のブラジャーを、手で隠す…




「ほら、これ着ろ」


龍美は脱いだTシャツを私に差し出す…






「あ、ありがとう」


私は龍美のTシャツをすぐに着て、ビリヤード台からおりた。







「みんな心配してるから…早く帰るぞ」


龍美が私に手を差し出した…






「うん…」


私は龍美の手を、ギュッと握った。




龍美と手を繋ぎ、家までの道を歩く…

龍美はさっきから何も話さない…


だから、私たちの足音だけが響いている……




「あのさ…龍美」

「あ?」


ビクッ



「あ、あの………」

「なんだよ!?」
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