天国に近い場所
「ご、ごめんね…」


私がそう言うと、龍美は歩く足をピタッと止めた。






「約束破って…ごめんなさい!」


龍美の手を両手で握り、深く頭を下げた。







「…バーカ」


龍美は私の頭を撫でた。

そしてまた、ゆっくり歩き出して話し始めた。




「俺が1年前にこの世界に来た時…俺よりも歳が5こ上の男に色々と世話になってたんだ‥その人も俺も、バイク事故で植物状態になったから、俺達はなんか気が合った」




龍美はバイク事故だったの?

知らなかった…
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