天国に近い場所
「ごめんね、心配かけて…」

「ってゆーか、どうしたのこの傷!?誰にやられたの!?」


夏莉は私の頬の傷を見て、心配そうに言う。





「実はかくかくしかじかで…多分そいつら今、辰夫のオッサン所にいるんじゃね?」


龍美は靴を脱ぎながら、さっきの出来事を夏莉に説明する。







「あたしそいつら一発殴らないと気が済まない!正樹、健太郎行くよ!」

「「よっしゃ―――!!」」


夏莉はそう言って、正樹さんと健太郎くんと勢いよく家を出て行ってしまった。




「大丈夫かな…?」

「ほっとけよ。それより早くこっち来い」

「あ、うん…」
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