天国に近い場所
私はサンダルを脱ぎ、家の中に入る。






「座んな」


私は龍美に言われた通り、リビングのソファーに座った。





「ねえ、さっきの男たちは、どこに連れていかれたの?」

「…刑務所」

「刑務所!?ココにも刑務所があるの!?」

「あるよ。ココでは一度刑務所入ったら、現実の自分が目覚めるまでずっと刑務所暮らし」


龍美はそう言いながら、リビングの棚から救急箱を取った。





「この世界は現実ではないから、ここで刑務所入っても現実の自分には響かないだろ?だから犯罪に走るようなバカも出てくるんだよ…」
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