天国に近い場所
「もういい!?私、今日は浴衣とか着るから忙しいの!」

「張り切ってんなお前‥」

「龍美たちも、今日は浴衣着るんでしょ?」

「うん」

「そっか楽しみだよね、お祭り。じゃあ私、したくするから…」



私は龍美の部屋を、出て行こうとした。 すると‥





「志乃」


龍美が私を呼び止める。



「なに?」

「もう1回来て」


龍美がまた、私に手招きをする。





「どうしたの?」


私が龍美に近づくと…龍美は私の手をグイッと引っ張り、耳元に口を近付けた。





「浴衣楽しみにしてる」

「なっ…!」



思わず、顔が赤くなる。
< 150 / 787 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop