天国に近い場所
「あの…お二人さん・・そろそろ祭行きませんか?」


正樹さんが呆れたように、私たちを見ている。






「…行くか」

「行こう!」


私と龍美は、どこかぎこちなかった。




玄関で下駄を履き外に出ると‥中心地の方向から、賑やかな音が聞こえて来。





「足元気をつけろよ」


そう言って龍美は、私の手を握った。




「うん」


私も手を握り返し、私たちは中心地へと向かい歩き出した。












がやがや

がやがや

< 156 / 787 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop