天国に近い場所
「うーん…何でもいいんだけどな…」

「何でもいいは困る」

「だって…思い付かないもん……」

「じゃあ、アクセ屋にでも行ってみる?」

「アクセ屋?」

「ああ。アクセサリーなら身につけられるから…現実に戻っても、お揃いだろ?」





どきっ


そ、そっか…


現実に戻っても“おそろい”で、いられるんだ‥♪





「うん。アクセサリーにしようかな…」

「じゃあ、俺が知ってるアクセ屋までちょっと歩くけど平気か?」

「うん大丈夫」


私たちは龍美が知っているというアクセサリー屋に向かって、手を繋いで歩き出した。
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