天国に近い場所
「え!?じ、自分でつけなよ」

「嫌だ」


龍美は私の手の平にそのピアスを握らせ、私に自分の左耳を近づけた…




「しょーがないな…」


そう言いつつも…手の平のピアスを指でつまみ、ピアスのフックを外している私。←


そして、ゆっくりと龍美の左耳の穴にピアスの針を通した…


ドキドキして、龍美の顔が見られない……

出来るだけピアスをつけることに集中しようとすると、余計にドキドキして手が震えてしまう。


大丈夫大丈夫!

ピアスつけることぐらい、どおってことないことなんだし!!


私はドキドキと戦いながらも何とかピアスのフックをつけ、龍美の耳から手を離そうとした…

そのとき…
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