天国に近い場所

小さな別れ

「健太郎くん!誕生日おめでとうー!」



パン!

パパン!


リビングには、クラッカーの音が響き渡っている。





翌日の夜

今日は、健太郎くんの5才の誕生日。

朝からみんなでパーティーの準備をして、私は張り切ってケーキを作り、健太郎くんが好物の物ばかりをこしらえた。





「ありがとう!」


真っ暗なリビングで、健太郎くんはフゥーと、ケーキに刺さった5本のろうそくの火を消した。




パチパチ……


私たちは、健太郎くんに拍手を送る‥





パチン


そして龍美が立ち上がって、リビングの電気をつけた。
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