天国に近い場所
「のどかわいた〜。ジュースジュース♪」


健太郎くんはプレゼントされたばかりのパジャマを着て、冷蔵庫から缶ジュースを取り出した。






「…正樹?どした?」





龍美がソファーに座りながら、正樹さんを心配そうに見つめている。

見ると…正樹さんは、何だか複雑そうな顔をしていた。



どうしたんだろう…

何かあったのかな…?


私は食器を洗いながら、チラチラ正樹さんの様子を伺っていた。






「しのおねぇちゃん、なちおねぇちゃん。あのね…」

「ん?なに?」


キッチンのカウンターで、健太郎くんは缶ジュースを飲みながら私と夏莉に言った。
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