天国に近い場所
「おお!いいなーミサンガか!夏莉!俺にも作ってよ!」


正樹さんがキッチンで、ジュースをグラスに注ぐ夏莉に言う。





「マネすんなよ」


龍美が、正樹さんの足に軽く蹴りを入れた。





「…よかったね。龍美喜んでるみたいじゃんっ」


ジュースを飲みながら、夏莉が私に近寄って来た。





「うん…」


夏莉は私が毎日こつこつと、ミサンガを作っていたことを知っている。

私の背中をポンッと叩きながら、ニコッと笑ってくれた…






その夜

夕飯を食べ終わった後。

龍美の誕生日を祝うため、みんなで夜遊びに出かけることになった。
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