天国に近い場所
むぎゅ



「!」



気が付くと…

龍美はまた私の体を、いやらしい手つきで触っていた…





「…柔らけえ」

「な…っ」




パッチーン!




また…龍美の頬を、思いきりひっぱたいてしまった私……(汗)

でも‥


私はわかっていた…

龍美は、私があの日の怖い出来事を思い出していたことに気付いていた。


私の気を晴らすために…

だからあんなことをしたんだ……




龍美の優しさは、私のズキッと刻まれた嫌な記憶を…

優しく治してくれてるみたいだった。


そうあの日…

私の傷がついた頬を、丁寧に消毒してくれたように…
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