天国に近い場所
優しさか…


夏莉は『たまには一人になりたい日だってある』って言ってたもんね。



私が心配するのは、お節介かな‥






「心配すんな。夏莉が俺らに手を差し延べてきたら、そん時はアイツの力になってやればいいんだよ。とりあえず今は、様子見だ」


龍美は缶コーヒーを、最後まで飲み干した。




「うん…わかった」


そうだよね。

そっとしとあげるのも確かに“優しさ”かもね‥





「つーか腹減った。何か作って」

「ハイハイ…」


少し気持ち軽くなった私はキッチンへ行き、少し早い夕飯を作ることにした。
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