天国に近い場所
それからしばらく散々泣いた私の目は、最悪なくらい腫れてしまっていた。





「ほら‥」

「…ありがとう」


龍美がビニール袋に氷を入れて、私に手渡した。



そっと、目にビニール袋を当てる。

目がひんやりして、気持ち良い…




夏莉を想うと‥今でも泣き出しそうだ。


私は目に氷をあてながら、夏莉が私に宛てた手紙を読み返していた‥



あれ…?

なにこのマーク…


私は、手紙の1番最後に描かれている花のようなマークに目が止まった。



さっきまで気付かなかった……

これって…夏莉が描いたんだよね?
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