天国に近い場所
私って…

そんなに頼りない存在…?






「志乃」

「え…」


砂浜に座り夕日を見ていると…

隣でビールを飲んでいた龍美が私を呼び、立ち上がった。






「そろそろだ…」


そう言って龍美は、私の腕を引っ張り‥海に向かって走り出した。






「‥まだ泳ぐの?」

「いいから来いよ…」


龍美は私の手を引いて海に入り、水が腰に浸かるところまで行くと私をヒョイと持ち上げ、沖の方まで泳ぎ出した…





これって…

もしかして……




「志乃…見てみろよ…」
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