天国に近い場所
もう一回…
サァァ‥…
サァァ‥
海から家に戻り、今はシャワーを浴びている私…
龍美があと数時間で消えると言われてから…私たちは時間が止まってしまったのように、
何も話さなくなった…
泣くわけでもなく‥
龍美に縋るわけでもなく‥
ただ、ぼんやりと龍美の顔を頭に浮かべながら、私はシャワーを浴びている。
なにも考えたくない…
考えたら‥
別れが辛いだけだから…
キュ
シャワーを止め髪の水分をしぼり、お風呂場を出る。
タオルで体を拭き、洗面所の鏡にふと目がいった…