天国に近い場所
〜〜♪

辰夫おじいちゃんはオルガンに軽く指を乗せ何個か音を出して、オルガンの音を確認しているみたいだった‥


そして…







――――♪―――♪♪


辰夫おじいちゃんの指が華麗に動き、私の耳に‥キレイな音が入って来る。





―♪♪―――――♪―



その音は‥

体中にスッと入って来て、ゆっくりと体から抜ける…




そして‥辰夫おじいちゃんが奏でている曲は……


悲しくて‥

とてもキレイな曲だった。






私は目を閉じ、辰夫おじいちゃんの横で曲を聴きながら…

頭の片隅で、龍美のことを思い出していた。
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