天国に近い場所
「いいえ。龍美に会ったら、よろしく伝えてくださいね」


そう言って辰夫おじいちゃんは、ドアを開け外に出て行った‥








ありがとう‥


辰夫おじいちゃん‥



天国にいる神様が1番偉いのかなんなのか知らないけど…


私にとっては‥

辰夫おじいちゃんだけが、神様だよ……



私は壁の前に置かれた椅子に座り、辰夫おじいちゃんの優しさに涙を流した。


これは、悲しい涙でも…

寂しい涙でもなくて…


紛れも無い“嬉し涙”だった…







帰れるんだ!


お姉ちゃん‥

健太郎くん‥

夏莉‥正樹さん‥そして……
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