天国に近い場所
私はキーホルダーについた砂をキレイに手で払い、ポケットにしまった。




さてと。

スーパー行くか……


立ち上がろうとした

その時…







「志乃…?」

「!」


目の前には…

ローファーにハイソックスを履いた、女の子らしき足だけ見える。




誰‥?


ゆっくりと顔を見上げ、その人の顔を見た時‥

太陽の反射で一瞬目を細める。



だけど‥

私の手からキーホルダーが、ポロッと落ちた‥







「志乃…」

「夏……莉…?」


見間違いか、夢かと思った‥




だって‥

夏莉が私と同じ制服を着て、私の目の前に立っているから…
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